<改訳新版>
現在、わが国で発売されている唯一の外科史の本!
先史時代から行われていた創傷治療と、出血、疼痛、感染症との闘いの歴史をたどる。
19世紀に麻酔と消毒法が登場するまでの、無麻酔の手術と術後の感染による死亡への怖れを克服し、手術が私たちの日常の治療手段として確立されるまで、外科医たちの努力と患者の勇気を綴る。
原著の引用箇所の出典すべてに当たって巻末リストにまとめ、さらなる探求への便を図った。
人名索引は、訳注を含む登場人物の生没年を追加して、外科の人名辞典として役立ち、事項索引は、外科のトピックを網羅した外科の用語集として活用できる。
<目 次>
第一章 外科の夜明け
第二章 古代オリエント
第三章 古代ギリシアと古代ローマ
第四章 中世ヨーロッパ
第五章 ルネッサンス
第六章 一七世紀
第七章 一八世紀
第八章 一九世紀前半
第九章 疼痛と感染の克服
第十章 リスター以後の手術
訳注
原著における引用文の出典(訳者作成)
原著文献/事項索引/人名索引
<著者略歴>
W.J.ビショップ[William John Bishop]
書誌学者、歴史家
1920年よりロンドン図書館、1924年より王立内科医師会、1943年より王立医学協会の司書を務める
1953年より王立産婦人科医師会の顧問司書。1961年逝去
<訳者略歴>
川満富裕(かわみつ・とみひろ)
1948年 沖縄県に生まれる
1975年 東京医科歯科大学を卒業後、一般外科を経て、小児外科を専攻
1984年 獨協医科大学越谷病院小児外科講師
1998年より終末期医療に従事
2013年 青葉病院院長