書籍の画像をクリックすると、詳細・購入ページへ移行します
大森安惠 著
定価 2,200円 [本体価格2,000円]
今も臨床と研究にいそしむ、米寿(88歳)を迎えたキャリア65年の女医のエッセイ。
糖尿病患者さんの診察をつづけ、国際学会での初のリモート講演にも挑戦する。
先日、逝去された小林亜星さんをはじめ、著名人との忘れられない思い出やエピソード、
また数十年にわたる二人三脚の治療で、見事な生き方を示す患者さんたちから教えられたことなど、
いつかは書きたかったことを綴る。
家族との葛藤やジェンダー・ギャップを乗り越えて、悲惨であった糖尿病女性の妊娠・出産が
無事にできるよう、ライフワークとして取り組んだ「糖尿病と妊娠」のエキスパートによる、強く
温かい思い。
<目次>
はじめに
1 患者さんから教えられたこと
2 尊敬する恩師と同志
3 私の歩いた一筋の道
4 彼岸花の鎮魂歌
5 桜の花に寄せて
―女性医師六〇年の軌跡
大森安惠 著
定価 2,310円 [本体価格2,100円]
「糖尿病は怖くない」 「でも、無知は怖い」
糖尿病でも無理なく元気に普通の生活が送れる。
ただし、コントロールや治療を放置した場合の合併症の脅威を、折々の出来事に触れながら、
感性豊かに伝えるメッセージ。最良の医療を実践するため、治療・教育・研究に奮闘を続けて
60年。医師としての心意気、患者さん・医療者への提言を綴るメディカル・エッセイ!
Ⅲ部では、死を覚悟してハーレムの診察に出立したときに見た桜から始まる桜への強い思いと、
それにまつわる人々との出会いや別れを、生き生きとした筆致で軽妙洒脱に書き下ろした。
<目次>
Ⅰ 患者さんとともに
Ⅱ 医療者として
Ⅲ 桜によせて
大森安惠 著
定価 1,650円 [本体価格 1,500円]
超ベテランの専門医がズバリ直言!
あふれ返る健康情報にまどわされないために。
最近、生かじりの情報から糖尿病を悪化させる例があとを絶たない。数十年にわたる研究と日々の診察を通して、糖尿病専門医の大森先生が間違った「常識」に切り込む。迷いがちな、食事、薬、治療をはじめ健康食品、民間療法まで、どう考えればよいかを明快に語る、目からウロコの落ちる書。患者および予備軍といわれる1620万人の必読書!
気づかぬうちに忍び寄る合併症の悲惨な結果――腎透析、失明、壊疽(えそ)による手足の切断など――を招く患者さんがある一方、糖尿病の無い人と変わらない生活を50年間続けたり、母子ともに健康な出産を果たす患者さんも数多い。つねに喜怒哀楽を共にしながら、大勢の患者さんを支えてきた著者が、祈りを込めて警鐘を鳴らす。
― 理想のインスリンを求めて
トルステン・デッカート[T. Deckert] 著 大森安惠・成田あゆみ訳
定価 4,290円 [本体 3,900円]
糖尿病を「死」から「生」の問題へと変えた男の伝記。
インスリンの発見・実用化まで、糖尿病患者は悲惨な運命をたどっていた。
極端な食事制限以外に方法はなく、やせ衰えて数年で死亡するか、壊疽による四肢の切断や失明、腎不全という結果が待っていた。
1922年にカナダのトロント大学で発見されたインスリンは、デンマークでハーゲドン中心に生産が開始されると、翌年3月には、生存の希望の薄い患者たちに投与され奇跡的な効果が現れた。
ハーゲドンは以後、より実用に適したインスリンの研究・生産に邁進する。その間、初の血糖測定法の開発をはじめ、今日に至る持続型インスリンの開発など、糖尿病患者の希望となる画期的成果を上げる。
インスリン製剤に殺菌剤を使用しなかったこと、医師の守秘義務を堅持し法改正に貢献したこと、第2次大戦中はナチスに追われる友人・同僚を援助し、自らも占領下でドイツ軍とわたり合うなど、医師として、人間としての理想と倫理を貫く。大量のインスリン採取を期待して捕鯨の実験工場船に乗り込み、自ら自家用機を操縦し各地を飛びまわるなど、スケールの大きな「行動する巨人」の人物像が、デンマークの状況とともに描かれる。
中間型インスリンNPH(Neutral Protamine Hagedorn)や日本糖尿病学会〈ハーゲドン賞〉に名を残す人物の伝記で、糖尿病治療への道のりの真実を膨大な資料から明らかにした書。医療関係者をはじめ、糖尿病治療中の患者さんにも勇気をもたらす。