20年前の今日、未明に阪神・淡路大震災が起こりました。
地震大国とはいえ、予期せぬ強烈な揺れとその破壊力に日本中が驚きました。
しかし、『震度7を生き抜く』の著者は語ります。
「大地震は突然には来ない。これほど多くの警告を与えてくれていたのに、
私は気付くことができなかったのだ」と。
本書は「予兆」から始まり、被災者の目線で、どんな揺れで実際に被災地の中で
何が起こっていたのか、その真実を述べています。
そして体験から、防災には本当はどんな行動と備えが必要かをまとめました。
地震への備えというと、非常持ち出し袋の準備、揺れたら机の下に身を隠す、
家具に突っ張り棒で転倒防止をしている――と言われます。
しかし、著者は述べています。
第一には、ファースト・アタックからどう命を守るか――非常持出し袋は命あってのこと。
激震に見舞われ家屋が倒壊した場合、机の下に隠れるのは却って危険な場合も…。
家具、家電製品が宙に舞い、床にたたきつけられる――を繰り返し、タンスやTVが
数メートル飛んだ、震度7の揺れに突っ張り棒は役に立たない。
本書では、被災後の生活、経済的な問題、子どものトラウマなどにも触れています。
身内や友人を失ったり、今も元のような生活の再建が出来ない方々も多くおられます。
すべてを奪う大震災が、日本中でいつでも起こり得る地震の活動期です。
何が起こりどうなるかを知り、この期に充分シミュレーションして日ごろから備えてください。
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