手術器械の歴史

C.J.Sトンプソン 著

川満富裕 訳

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ロンドン王立外科医師会のコレクションを再生
手術器械の歴史は、手術の基本手技の発展史である。ロンドン王立外科医師会の学芸員、トンプソン博士は古代から近代まで包括的な研究を行った。その際に収集された貴重な手術器械コレクションはナチスの爆撃で失われたが、この史的記録で完全に再生された。100を超える図を完全収録。さらに訳者による詳細な解説が、歴史的背景を際立て、この翻訳書の真価を高めている。


<目 次>

 

序 章 

第1章 メ  ス

第2章 切断ナイフ

第3章 ノコギリ

第4章 穿頭器

第5章 膣の拡張器と検鏡

第6章 頭蓋ノコ

第7章 異物鉗子と動脈鉗子

第8章 銃弾鉗子と銃弾摘出器

第9章 瀉血と静脈切開の器械――ランセット、吸角器、乱切器

第10章 ターニケット

第11章 トロッカー

第12章 手術台


<著者について>

 

C.J.S. トンプソン(1862-1943)

リヴァプール大学卒業

1897年 錬金術に関する書を出版。ウェルカム医学図書館学芸課長

 医学関連の器械と印刷物の収集に奔走

毒物史の研究書を40冊以上執筆

1927年 イギリス王立外科医師会医学史コレクション名誉学芸員

『香料文化誌』出版(日本では2003年に翻訳書)

 ドイツで古い手術器械を収集

 

<訳者略歴>

 

川満富裕(かわみつ・とみひろ)

1948年 沖縄県に生まれる

1975年 東京医科歯科大学を卒業後、一般外科を経て、小児外科を専攻

1984年 獨協医科大学越谷病院小児外科講師

1998年より終末期医療に従事 

2013年 青葉病院院長

現在   三軒茶屋病院勤務