出版社の編集者として楊名時太極拳と出会い、師範となった著者。
前著に続き、健康について人や書物との出会いについて、時に軽妙洒脱に、時により深く人生の機微を綴る。
「呼吸では、吐くが陽、吸うが陰―生まれてくるときは、おぎゃあと吐いて、亡くなるときは、息を引き取る―齢を重ねるほど、吐く息を大切にしなければならない」呼吸を中心に据えて心と身体を一つにする、太極拳の教えと実践から学ぶ生き方。
<目 次>
Ⅰ
魁皇、引退
皇風関、誕生
流水不腐
『楊名時太極拳五十年史』完成
石井桃子展
まど・みちおさん100歳
サイクル? リサイクル?
『奇跡の脳』
鷹橋信夫さんを悼む
師家・楊名時先生急逝
スネーク・ウッド
山口 薫展
秋出水
ラジオ体操八〇年
初山 滋さん
大隈重信さんと楊名時先生
パスカルの言葉
謝謝、井上房一郎さん
長 新太さん追悼
勿来の関
『フランスの起床ラッパ』
鷹橋信夫編集長の手紙
『〈太極〉巻頭文集』完成
ぬる燗のごとき……
五四年ぶりのエンマ市
ヤモリの舌うち
杉本健吉先生
クモ膜下出血
喜び事
遠花火
富岡行き
吉野秀雄展
板門店行き
平和宣言
イラク戦争
金魚とキャラメル
水平足踏み法
水平足踏み法の呼吸
ロバート・キャパ
カナダヘようこそ
へびつかいの眼
團伊玖磨先生
明治神宮奉納演舞
Ⅱ
大森達郎師範 追悼
北山朝海さん 追悼
金井富一先生 迫悼
大泉カルチャースクール太極拳 教室三〇周年
太極拳の呼吸と陰陽
日日に新たに
古市喜八郎さんのこと
手が温まると他人にやさしくなる
吉野秀雄先生の深大寺の歌
謝謝! 謝謝!
お蔭さまで二五周年となりました
大地に吸われし「越の誉」
ネットワークの楽しさ
健康は日々の積み重ねが大切
祝 会報発行
教則学習
申の年に想う
お茶の水中野教室二五周年
九死一生
善く生を養う者は
ヒツジの陰陽
看脚下
流水長き思いあり
『柳橋句楽部』第六号拝見
不怕慢、只怕站
日久見人心
内和外柔
付 手首・足首の運動と水平足踏み法
だれでも、いつでも、どこでもできる準備運動
1 手首の運動
2 足首の運動
3 水平足踏み法
<著者略歴>
中野完二(なかの・かんじ)
1937年、新潟県柏崎市生まれ。群馬県立高崎高校を経て、
1960年、早稲田大学第一文学部仏文科卒業。
文化服装学院出版局(現・文化出版局)に入り編集者として勤務。
1997年、文化出版局を定年退職。
1971年、太極拳の楊名時先生に入門。
現在、榻名時太極拳師範。NPO法人日本健康太極拳協会副理事長、
広報・機関誌委員会委員長、東京都支部名誉支部長。
日本ペンクラブ会員。絵本の翻訳に『へびのクリクター』などがある。