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現代精神医学の礎

 全4巻シリーズ

 

精神医学総論 
統合失調症・妄想
神経心理学/脳器質性疾患・外因精神病
気分障害・非定型精神病/児童精神医学/精神科治療/社会精神医学・司法精神医学
 

 

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A5判 上製 550-650頁
編集/松下正明 影山任佐

 

 

<編集委員プロフィール>

 

松下 正明(まつした・まさあき)

1937年生まれ

東京都精神医学総合研究所名誉所長 元東京都健康長寿医療センター理事長

東京大学名誉教授

専門領域:老年精神医学,神経病理学,司法精神医学。

       精神医学史

 

影山 任佐(かげやま・じんすけ)

1948年生まれ

東京工業大学名誉教授

専門領域:犯罪学,社会病理の精神医学,精神医学史。

                 精神保健・メンタルヘルス

 

 

今日の精神医学の土台となる重要な基本的論文を,分野別・原著の発行年順に収載。

これまで原著も入手困難で翻訳も殆どなかった貴重な第1級の原典を、一堂にまとめて紐解く

ことができる画期的シリーズ。

翻訳・解説者には、日本の精神医学界をリードしてきた第一人者が多数。

論文全体の位置づけ,現代における意義を編者が付し,示唆に富む視点を提供。

多くの症例は臨床への指針となる。

『精神医学』誌に連載された「古典紹介」シリーズを抜粋して再録。
精神医学、脳科学、心理学の関係者・関係機関にとっては待望の必備シリーズ。

 
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「現代精神医学の礎」は, 1970~80年代に『精神医学』誌上にシリーズとして掲載された

「古典紹介」の本文の翻訳と解説を再録したものである。欧米各国の18世紀末から20世紀中葉

までの,幅広く重要な基本的論文,著書が網羅されている。精神医学,脳科学,神経心理学

等を専攻する者たちが必読すべき,重要かつ基本的研究,治療法等広汎な領域と主題が

収載されている。恐らくは紹介者自らが傾倒していたと思われる主題と著者について,熱意をもって

最大の努力を払って執筆された珠玉の傑作が数多く,本紹介シリーズは発刊当時大きな反響と

評判を呼んだ。

 

精神医学とは何か――と言う具体的答えがここにある,と言っても過言ではない。

21世紀における現代精神医学の現状と将来を見通すとき,是非とも立ち戻って紐解かねばならない

基盤がそこにある。復刻して是非再読してほしいという編者らの積年の思いがあった。

 

本書が,精神医学,心理学,脳科学等を志す若い学徒のみならず専門の方々にも広く読まれ,

かつて様々な大きな問題に真っ正面から取り組んだ傑出した探求者の格闘の証に出会い,

そこに展開している魅力ある世界が新たな感動をもたらす契機となれば,我々の願いは半ば

達せられたようなものである。

 

(刊行にあたって より抜粋)


第I巻 精神医学総論

 

 

 

精神医学総論 


■552頁/定価13,200円 [本体価格12,000円]

 

 

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【収載論文】
W.グリージンガー
「精神的反射作用について―精神疾患の本質瞥見」
J.H.ジャクソン
「神経系の進化と解体 」
A.クラマー
「発声器官の筋感幻覚」
S.コルサコフ
「Wahnsinnの急性形に関する問題について」
J.セグラ
「幻  覚」
P.ジャネ
「強迫症と精神衰弱―心理現象の階層的秩序」
E.ブロイラー
「精神病の症状のなかにみられるフロイト機制」
A.ホッヘ
「精神医学における症状群の意義について」
L.クラーゲス
「夢意識について  第Ⅱ部 夢のなかの覚醒意識」
E.クレペリン
「精神病の現象形態」
G.ドゥ・クレランボー
「精神自動症と自我分裂」
E.ミンコフスキー
「精神病理学に適用されたベルグソンの思想」
K.ビルンバウム
「精神疾患の構成」
H.クンツ
「精神病理学における人間学的考察方法」
R.アッシャー
「ミュンヒハウゼン症候群 」
付: 精神医学主要文献年表/総目次/人名総索引


第Ⅱ巻 統合失調症・妄想

 

 

統合失調症・妄想


■608頁/定価13,200円 [本体価格12,000円]

 

 

 

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【収載論文】

E.ヘッカー
「破瓜病―臨床精神医学への一寄与」
K.カールバウム
「緊張病―精神疾患の一臨床類型」
K.カールバウム
「類破瓜病について」
A.マイヤー
「早発性痴呆の力動的解釈」
P.シャラン
「不統一精神病暫定群」
H.クロード, A.ボレル, G.ロバン
「早発痴呆と類分裂病、分裂病」
K・シュタウダー
「致死性緊張病」
G.ジルボーグ
「アンビュラトリィ・スキゾフレニア」

C.ラセーグ

「被害妄想について」
C.ラセーグ,J.ファルレ
「二人組精神病あるいは伝達精神病」
M.フリードマン
「パラノイア学説への寄与」
G.バレ
「慢性幻覚精神病」「慢性幻覚精神病および人格の解体」 
J.カプグラ
「解釈妄想病」
J.ルブール‐ラショー, J.カプグラ
「慢性系統性妄想における《瓜二つ》の錯覚」
P.ジャネ
「迫害妄想における諸感情」
W.フォン・バイヤー
「同形妄想について」
G.ドゥ・クレランボー
「ふたつの妄想の共存―被害妄想と恋愛妄想」

付表:<Kraepelin疾病分類変遷表>


第Ⅲ巻 神経心理学 / 脳器質性疾患・外因精神病

 

 

神経心理学

脳器質性疾患・外因精神病

■480頁/定価10,560円 [本体価格9,600円]

 

 

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【収載論文】
P.ブローカ
「話し言葉の喪失-大脳の左前葉の慢性軟化と部分的破壊」
T.リボー
「記憶の病」
A.ピートル
「博言家の失語症についての研究」
R.バリント
「"注視"の精神麻痺、視覚失調、空間性注意障害」
S.コルサコフ
「多発神経炎に合併する神経障害-多発神経炎性精神障害または中毒性精神病性脳障害」
C.ヴェルニッケ
「急性幻覚症」
A.ピック
「病巣症状を基礎とした老人性脳萎縮」
K.ボンヘッファー
「外因性精神病の問題について」
K.ボンヘッファー
「外因反応型」
W.フォン・ヤウレック
「進行麻痺に対するマラリアの効果について」
H.G.クロイツフェルト
「中枢神経系の独特な一巣性疾患について(暫定的報告)」
W.クライネ
「周期嗜眠症」
H.ベルガー
「ヒトの脳波について」
H.ビンダー
「アルコール酩酊状態について」
F.マウツ
「痙攣発作素質」
E.クレッチュマー
「失外套症候群」
V.フォン・ゲープザッテル
「嗜癖の精神病理学」


第Ⅳ巻 気分障害・非定型精神病 / 児童精神医学 /精神科治療 / 社会精神医学・司法精神医学

 

気分障害・非定型精神病

児童精神医学
精神科治療
社会精神医学・司法精神医学


■620頁/定価13,200円(本体価格12,000円)

 

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【収載論文】

J-P.ファルレ
「循環精神病あるいはマニーとメランコリーとの規則的交替によって特徴づけられる精神病の1型について」
K.シュナイダー
「感情生活の成層性と抑うつ状態の構造」
P.シュレーダー
「変質精神病(易変性疾患)について」
K.クライスト
「循環様,妄想様,てんかん様精神病と変質精神病の問題について」
K.フォン・ゲープザッテル
「離人症問題に寄せて―メランコリー理論への一寄与」
H.ヴァイトブレヒト
「情動精神病にみる未決定の諸問題」
G.ジル・ドゥ・ラ・トゥーレット
「反響言語症および汚言症を伴う非協調運動の特徴をもった神経疾患についての研究」
L.カナー
「情緒的接触の自閉的障害」
P.ピネル
「精神病あるいは狂気に関する医学=哲学的論稿 第1版第6部 精神病者の医学的治療の原則」
A.ツェラー
「ヴィンネンタール療養所の活動,第2報―1837年3月1日から1840年2月29日まで 」
H.シモン
「精神病院におけるより積極的患者治療」
U.チェルレッティ
「電 撃」
A.シュトリュンペル
「災害患者の診断,判定および治療について」
S.J.M.ガンゼル
「特異なヒステリー性もうろう状態について」
J.レッケ
「既決囚におけるヒステリー性昏迷」
E.クレペリン
「比較精神医学」
K.ビルンバウム
「詐病と変質性基礎に基づく一過性疾病状態」
R.ガウプ
「パラノイア性大量殺人者教頭ヴァーグナーの病と死――断案」
K.ウィルマンス
「精神分裂病前駆期における殺人について」