「糖尿病は怖くない、でも無知は怖い」
糖尿病でも無理なく元気に普通の生活が送れる。
ただし、コントロールや治療を放置した場合の合併症の脅威を、折々の出来事に触れながら
感性豊かに伝えるメッセージ。
最良の医療を実践するため、治療・教育・研究に奮闘を続けて60年。
医師としての心意気、患者さん・医療者への提言を綴るメデェカル・エッセイ!
Ⅲ部では、死を覚悟してハーレムの診察に出立したときに見た桜から始まる桜への強い思いと
それにまつわる人々との出会いや別れを、生き生きとした筆致で軽妙洒脱に書き下ろした。
<目 次>
Ⅰ 患者さんとともに
Ⅱ 医療者として
Ⅲ 桜によせて
<著者略歴>
大森安惠(おおもり・やすえ)
1956年 東京女子医科大学卒業。翌年、同大学第二内科入局
1974年 同第二内科助教授。カナダのマクギル大学留学
1975年 同糖尿病センター助教授。1977年にスイスのジュネーヴ大学留学
1981年 同糖尿病センター教授。1991年より同センター所長兼主任教授
1997年 定年退職。名誉教授。
1998年 国際糖尿病・妊娠学会(IADPSG)日本代表、現在に至る
2002年 東日本循環器病院(現・海老名総合病院)糖尿病センター長
糖尿病と妊娠に関するわが国のパイオニアで、1985年糖尿病と妊娠に関する研究会設立、
2001年日本糖尿病・妊娠学会に改め理事長となる。
2011年から13年WHOのGDMガイドライン作成委員。
〔受賞〕
吉岡弥生賞、坂口賞、サンサム医学研究賞、Distinguished Ambassador Award、ヘルシーソサエティ賞
鈴木万平賞など